廃エアゾール缶の収集や処理時の事故を低減するために、エアゾール製品に排出機構のキャップ・ボタン等を付ける取組みが進んでいます。排出機構のキャップ・ボタン等とは、缶を廃棄する場合に缶の内部に残留する中身を確実に出しきるための仕組みで、各メーカーにより様々な形のものがあります。排出機構のキャップ・ボタン等を安全・確実にご使用して頂くために、当協会にお寄せいただいた主なご質問について回答させて頂きます。
エアゾール製品と異なる「エアゾール式簡易消火具」に係る問い合わせについては、日本消防検定協会へご連絡をお願いします。
お問い合わせ窓口(本所)
TEL:0422-44-8451
FAX:0422-47-3991
お問い合わせ窓口(大阪支所)
TEL:06-6363-7471
FAX:06-6363-7475
エアゾール製品と異なる「カセットボンベ」に係る問い合わせについては、日本ガス石油機器工業会へご連絡をお願いします。
お問い合わせ窓口 TEL:0120-14-9996
商品に記載されているお客様相談室などの問い合わせ先か販売元(メーカー)に直接お問い合わせください。
商品に記載されているお客様相談室などの問い合わせ先か販売元(メーカー)に直接お問い合わせください。
屋外で大きな箱又紙袋に新聞紙・布ぼろきれ等を入れて準備下さい。風向きを考慮してエアゾール缶の中身を出し切って下さい。
吹き付けた新聞紙・ぼろきれ等は暫くするとガス抜けますので燃えるゴミで処理できます。
エアゾール缶の中身が出し切ってもガスだけが残るので、備え付けのガス抜きキャップを使い完全にガスを抜いて下さい。
完全に空になった事を確認してご自宅の自治体が定める処理をしてください。
エアゾール缶に穴あけした時に被災する事故・火災が多く発生しています。穴あけせずに正しい廃棄手順で行ってください。
引き取りは出来ません。一日で処理するのは大変ですし危険ですので、数日間に分けて中身を出し切って下さい。
エアゾール缶の種類を確認してください。カセットボンベ・エアゾール缶消火器等であれば処理方法が異なります。
エアゾール缶を廃棄する場合には、中身を出し切って自治体の分別区分に従って廃棄する必要があります。この中身を確実に出し切るために排出機構のキャップ・ボタン等を使用します。
排出機構のキャップ・ボタン等は、使用に当たっての安全性を確保するために、以下のような技術的な配慮をしており、記載された使用方法を守っていただければ通常の使用と同等以上の安全性が保たれるように設計されています。
(1)排出機構のキャップ・ボタン等は、作動を開始しても使用の途中で停止できる構造であること。
(2)排出機構のキャップ・ボタン等は、作動させた状態で中身が人体にかからないように、排出できること。
(3)製品のアクチュエーター(噴射ボタンなど)をそのまま使用する排出機構のキャップ・ボタン等は、火炎長試験で逆火が認められないこと。
(4)不燃性ガス製品、充填物が泡状やゲル状の製品及び可燃性ガスを使用している内容量100グラム以下の製品、二重構造容器には、排出機構のキャップ・ボタン等を装着する必要はない。
エアゾール缶を使い切ったと思っている場合でも、エアゾール缶は使用時に温度が下がるためガス圧が下がり、缶の中には少量のガスや中身が残留する場合があります。
また、温度が低いところで使用した場合などは、噴射ボタンなどを押してシューッという音がしなくなった場合でも、温度の高いところで押すと再びシューッという音がすることがありますので、排出機構のキャップ・ボタン等は必ず使用してください。
排出機構のキャップ・ボタン等には、エアゾール缶の噴射ボタンなどをそのまま使用するタイプ、キャップやキャップに付いている機構を利用するタイプなど、製品の特性やメーカーによって様々なものがあります。エアゾール缶本体や添付の使用説明書に使用方法が記載されていますので、よくお読みになってご使用ください。
エアゾール缶には噴射ガスとして可燃性の液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)が多く用いられています。また、製品によっては有機溶剤などのように大量に吸い込むと人体に有害なものが含まれている製品もあります。そのため、排出機構のキャップ・ボタン等を使用する場合には、風通しが良く、広く、火の気の無い屋外で、風下に向かって、人にかからないように使用してください。室内では絶対に使用しないでください。
使い残したエアゾール缶をそのまま廃棄すると、収集車輌や廃棄物処理施設での火災事故の原因となる可能性があります。
そのため、エアゾール缶を廃棄する場合には、中身を出しきって廃棄する必要があります。
排出機構のキャップ・ボタン等は、原則として使いきった廃エアゾール缶に使用するものですが、やむを得ず使い残したエアゾール缶に使用する場合には、缶に表示してあるメーカー相談室にお問い合わせのうえ、指示された使用方法を必ず守って使用してください。使い残したエアゾール缶に排出機構のキャップ・ボタン等を使用する場合には、中身があふれて床や周囲を汚損するおそれがありますので、新聞紙を敷くなど十分注意をして行ってください。中身を出しきった後はお住まいの自治体の分別方法に従って廃棄してください。
使用方法例に内容物を紙に吹き付ける方法などを紹介していますのでご参考ください。
排出機構のキャップ・ボタン等がついていない場合には、風通しが良く火の気のない屋外でシューッという音がしなくなるまで噴射ボタンなどを押し、ガスを出しきってから、お住まいの自治体の分別方法に従って廃棄してください。
エアゾール缶にはガス量の多いものから少ないものまで様々な製品があります。また、噴射ガスに窒素など不燃性ガスを使用している製品充填物が泡状やゲル状の製品、小型缶などガス量の少ない製品にはつけておりませんので、全ての製品につけられているわけではありません。
カセットボンベには排出機構のキャップ・ボタン等はついていません。カセットボンベが消費されるのは冬場が中心であり、外気温度が10℃を下回るとガスの発生が難しく、排出機構のキャップ・ボタン等がうまく作動しにくくなるからです。カセットコンロ本体にガスが出やすくするようヒートパネルを取りつけるようにしています。
ガスが残っていると水が残っている状態と同じく“サラサラ、チャプチャプ”という音がします。必ず使いきってお住まいの自治体の分別方法に従ってごみに出してください。なお、どうしても使いきれないときはボンベに表示している販売元または製造元にお問い合わせください。